特集“十周年を振り返る”:第1話「出会い」

74f7b8e8.jpgえ~今回のエントリーは少し毛色を変えて、今週末の10周年イベントの為に「ファンファーレ」という軌跡(奇跡!?)を少しおさらいしてみようと思います。

まずはさかのぼる事13年前。1998年交通大学。私こと村松茂は留学2年目最後の年、ほとんど授業に出ず当時付き合っていた中国人彼女と毎日デートしておりました(笑)。ある晴れた春の日、交通大学キャンパス内を彼女と歩いていると、桜の木の下の方でジャカジャカギターの音とともに楽しそうな宴会の音が聞こえて来ます。なんだろうと思い近づいてみると、日本人達が花見をやっていました。ギターを弾いて、歌って、お酒を飲んで。絵に描いたような楽しそうな光景。そこでギターを弾いて一番楽しそうにしていたオッサンが川尻俊二。老板です。当時川尻老板は長崎のイベント会社を休職して交通大学に留学しており、中国の学生とバンドも組んでいて、そりゃあもう楽しそうに輝いておりました。(頭も少し輝いておりましたが(笑))。僕もそんな雰囲気が大好きなので、すぐに声を掛けて早速バンドにも入れてもらい、アコギを弾いて学祭やら、路上のイベントやらでライブをしていました。そして半年が過ぎていよいよみんな卒業という時に、僕と川尻さんは話したのを覚えています。『将来必ず上海で音楽の仕事を始めよう!この留学で蒔いた音楽の種が、いつか上海で大きくなるだろう。そしてその時上海でまた再会しよう』と。

それから、お互い日本に帰り、川尻さんは2001年に長崎の会社を辞めて、奥さんとも別れて、単身上海に戻って来ました。その時に始めた楽器屋さん兼スタジオが「方発楽(ファンファーレ)」。ファンは「坊」ではなくて「方」。僕はと言えば、訳あって実家の長野で就職し、川尻さんとはメールでやり取りしながら、上海で川尻さんと再会するのを楽しみにしていました。第2話へつづく・・・。

写真は北京の地下鉄ラッシュ。上海以上の人混み。